手術前は体調に注意し、風邪等ひかないように注意して下さい。
血液を固まりにくくする薬と糖尿病の薬以外は、手術当日までいつも通り飲んでください。
手術後精液は本来の生理的な方向とは逆方向の膀胱に向かって射出されるようになります。
このため、ペニス先端からの射精は認められなくなります。(逆行性射精といいます)
勃起力やオーガズムには全く影響しませんので性生活には支障ありません。射精された精液は排尿時に尿と一緒に体外に排出されます。子供を作ることは難しくなりますので手術前に十分に理解し納得された上で手術をお受けください。
TURPは、前立腺肥大症の治療法として現在世界的に最も有効でしかも確実な方法とされています。しかし一方、尿道括約筋を傷つけたり、前立腺のカプセル や膀胱に穴をあけたりしないように高度な技術が必要となります。
手術は腰椎麻酔で、時間は、前立腺の大きさにもよりますが約1時間位です。全身麻酔ではありませんので手術中も意識は保たれます。
手術後の経過
お腹を切る手術ではありませんので麻酔から覚めても痛みはありませんが、手術後約2時間はベットで安静にしていてください。その後、食事や歩行が出来ます。歩くと膀胱に溜まっていた血液や血塊が排出されますので尿は赤くなりますが心配はありません。
手術後7~8時間すると膀胱の麻酔がとれて自分で排尿できるようになり、尿道に入っている管(カテーテル)を外すことが可能な状態になります。
手術の当日はホテルに泊まり、翌日当院にて尿道の管を外し帰宅して頂きます。カテーテルを抜いた後は自分で排尿していただきますが、通常痛みはありません。いつもと同じように排尿してください。痛いのではないかと思ってそーっと排尿したり、少しずつ出そうとするとかえって痛む場合があります。水分は沢山 摂ってください。排尿する尿量は多い方が(200ml以上)痛みは少ないようです。